『空き家の抱えるリスクとは?』

建物の倒壊、不法者の侵入、不法投棄や悪臭などの衛生面の悪化、空き家が抱える災害時や治安上のリスクはよく知られていますが、加えて持ち主にとって無視できないのがコストの増加になります。
維持するための固定資産税、火災保険料、庭木の剪定等、放置空き家は社会的にも金銭的にも対処が必要な負の資産になってしまいます。

<法改正で相続登記が義務化>
2024年4月から不動産の相続登記が義務化され、取得から3年以内に登記を行わない場合は10万円以下の罰金が科されるようになります。
しかもその対象は法改正施行以降の相続だけではなく、過去に相続された不動産も含むため、場合によっては数世代にわたり未登記で法定相続人が膨れ上がっているケースも多く、名義人決定に多大な手間と時間を費やすことになります。

<甘く見てはいけない隣人トラブル>
管理が行き届いていない空き家の場合、空き家からの樹枝の越境、悪臭や害虫の発生等、長期間にわたり隣家に迷惑をかけると隣家との関係の悪化が深刻な不動産トラブルに発展する例も多く聞きます。
古い物件になればなるほど隣家との土地の境界が曖昧になっていることも多く、売却の際には境界点の確定が必須ですが、隣家との関係悪化で協力が得られず問題も長期化してしまう恐れがあります。
いずれ売却するつもりでも、定期的な点検や隣家、近隣への挨拶はリスク回避の面でも重要です。

まだ先のことだからと先延ばしするのではなく、不動産登記の状態を把握、隣家との関係を把握、売却の際、建物の解体工事にいくらかかるのか?解体工事の補助金有無などあらかじめ確認しておくことも大切になります。
解体工事に関わる疑問や質問のことならカイタックまでぜひご連絡お待ちしております。